森木明もりき あきら

実際を良く見る。 緻密な造形意識のフィルターを通過させ、 美的な秩序をあらたに構築し、大胆で繊細に表現する。

日展及び光風会展への出品作は外国風景が多い。中世の山岳都市や、断崖のある現実の風景をもとに、更にドラマチックに構成させる。建物を詩化し、イメージの中で発酵させ、心象風景と化したものである。マチエールにより重厚な作品に仕上げている。日本の風景画は全て現地で制作をしている。

その風景の中に自分を置き、自然の偉大さを認識する。空気と風、そして風土の匂いまでも感じとる為には現地で描く事が基本であり、大切であると考える。人物や花も楽しく描く事が出来るし、好きである。花は、薔薇とカサブランカが好きである。