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日本画の美しさと描き方

日本画とは


日本画って、どこか敷居が高くて難しいような感じがしません??

「日本画」という言葉自体、明治以降に西洋から伝えられた「油彩画」・「洋画」と区別するために生まれたもの。
定義はかなり広いです。

「小難しい話なんて聞きたくないよ…」って思ったそこのあなた!

宝石は好きですか???


日本画絵具の美しさ



貝がら、鉱物、金、銀…

これ、すべて日本画絵具の原料なんです!

例えば、胡粉(ごふん)という白い絵具は、牡蠣の貝殻を原料に。

深い深いブルーの群青は鉱物から、奥ゆかしい緑青は孔雀石という原石を粉にして作るんです。

そんな絵具をつかって絵を描いてゆく、、

その時間でさえも美しく、描く人にやすらぎを与えてくれそうです。

それでは実際にどのように描かれていくのか、見ていきましょう!


※「日本画ははじめて」という方には専門的に聞こえる用語が出てきますが、それも日本画の奥深さの一つ。
わからない部分はサラッと読んでいただければ大丈夫です。


現役の日本画作家の講師が教える! 「水」の表現方法

水は上から下へ流れ、水面は平ら、自然界の法則にしたがってつくられる水の表情。

水面には光と影が映り、濁っていなければ透ける。

「これさえすれば水になる」といった魔法やスパイスはなく、見えているまま、シンプルだけど難しい。

そんな水の描き方を牧野環先生にご紹介していただきます。


「小橋の朝」2019年 作 牧野環先生


1,スケッチ


 見え方の変化が激しい早朝など、色だけを水彩絵の具を使ってラフに何枚も描いていきます。
 おおまかな構図を練ったり、作品名を考えたりします。


2,支持体の準備


雲肌麻紙(くもはだまし・麻と楮コウゾが主な原料の手漉きの越前和紙)をパネルに水張りします。焼白線(日本画用の天然岩絵具)で全面に下塗りを紙の風合いが残る程度の濃さで施しておきます。


3,墨描き


 スケッチを見ながら直接墨で形を描いていきます。


 墨描きが完了。


4,彩色を始める


 今作の鍵となる色、藤紫を置きます。
 藤紫の絵の具は下塗りの上だと定着しにくいことが予想されるので、
 濃いめの膠(にかわ)でしっかりと練ります。
 その後、特黄口本朱の上澄みで木の幹を着色します。


 水色群青13番を広く塗った後、
 群緑8番で向こう側の針葉樹を描いていきます。


 水面にも同じ色を入れますが、
 その都度 乾いた筆でならすようにして絵の具の凸凹ができないようにします。


5,箔を施す


 金箔を使うと、一気に画面が賑やかに。


 もっと影に変化を加えるため、落ち着いた黒味のある箔・黒箔を、砂状にして撒きます(砂子・すなご)。


 荒い絵の具の谷間に、指を使って黒箔を食い込ませます。


 水干黄土 薄口と金泥を薄くかけて金箔の光り方を抑えます。


6,彩色の続き


 白緑で下草と水草を描き入れます。


 草緑で描き起こした後、残ったものを水で薄めて水面に引きます。


 粕群青を薄く何度も塗ります。


7,水面の映り込みを描く


 水面に映る葉の明るい部分、蓮の葉を若葉で描き起こします。


8,霞を入れる


 水面の霞を胡粉で入れます。刷毛の中にグラデーションを作り水平に動かします。


 胡粉は溶いた上澄みを使用します。
 なかなか白くならないと慌てず、何度も塗ることで柔らかな霞になっていきます。


9,仕上げ


 仕上げに金泥で水面の表情を描き入れます。

 完成!



アート倶楽部カルチェ・ラタンでは、
牧野環先生の絵画教室を毎週火曜日、午前9:30-12:30と午後12:30-15:30の2教室開講しています。

基礎的なデッサンから水彩画、本格的な日本画まで、
初心者から経験者まで、皆さん楽しんで通っています。

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アート倶楽部カルチェ・ラタン  
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033  
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