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【絵画教室ブログ】デッサンの上達方法について

デッサン上達方法について


「デッサン」って、とても難しい印象がしませんか?

こんにちは、日本画講師の本地裕輔です。
「デッサン」という言葉は、別の言い方では「素描」「習作」と言います。
「日本画」「洋画」の本画制作の前にモチーフを鉛筆や木炭などで「デッサン」「ドローイング」「クロッキー」をすることで一度モチーフの全体の「形態感」を理解することが一番の目的です。



なかなか初心者の方ですと、形や調子(明暗)がうまく取れずに苦戦することが多いので、「デッサン」を始めたいけど、何から描けばいいのか分からないで方も多いのではないでしょうか?!


デッサンの鉛筆について



写真上
デッサンの勉強でもっともポピュラーなのがこの
「ステッドラー」の鉛筆です。
現在も多くの受験生や作家がこのステッドラーでデッサンをしていると思います。

「ステッドラー」の特徴は粒子が均一で同じ調子で広い面を描いても色味にばらつきが出にくい点が
向いています。デッサン以外の用途では建築の製図にもステッドラーの鉛筆が使われています。

※「ははじめて」という方には専門的に聞こえる用語が出てきますが、それも日本画の奥深さの一つ。
わからない部分はサラッと読んでいただければ大丈夫です。


日本画作家の講師が教える! 
「デッサン」上達方法

デッサンの力をつけるにおいて

一番大切なのは
3次元の「水平」「垂直」を2次元に再構成しなおすことです。

デッサンというと「技法的にうまくなる」といったことになりがちですが、「見えているまま」にデッサンを描いても「見えた感じ」にならないこともあります。

そんなデッサンの描き方を生徒さんの作品を例に紹介していきます。


デッサン・描き出し 5分 講師・本地裕輔


作品上・私 本地裕輔の「描き出し5分」のお手本です。
水平の台の「接点」と「垂直」の立面の高さのみを追いかけています。
描き出しはHB1本で極力消しゴムは使いません。
デッサンを描くときは、はじめに白い画面をじっとみて、ぼんやりと構図が浮かんできたら描き始めます。


写真上・石膏デッサンはデッサン力をつけるのにかなり良い課題です。
白い石膏像の『明暗』を鉛筆で丁寧に追いかけていくことが「グラデーション」を作ることに非常に勉強になります。
また、デッサンでもっとも大切な3次元的な「垂直」「水平」が合わないと形が狂ったりするので、感覚のトレーニングとしては良いモチーフです。
現在も国公立芸術大学の1次試験で「石膏デッサン」が出題される理由も正確な明暗などをシビアに判定できる部分が大きいからです。


小学6年生の生徒さんのデッサンです。
デッサンを上手くなるために
「背景」付きで制作することもおすすめです。白いコップが浮かび上がるように背景を付けています。
背景の色はティッシュでこすって描いています。
この生徒さんも「ステッドラー」の鉛筆を使っていますので、コップの側面のハーフトーンがうまく描けています。


デッサンの上達方法として「有色紙」にデッサンすることもおすすめです。
有色紙にデッサンをするメリットは「中間色」からスタートできることです。
この作品は「白のコンテ」と「茶色の鉛筆」のみのデッサンです。
ハイライトから描けるので「見え方」の順番が


また、デッサン上達のために「模写」も有効です。
通常のデッサンは「3次元」→「2次元」への置き換えですが
模写は「2次元」→「2次元」なので模写をした後に
デッサンをすると明暗の理解などが進みます。


デッサンは独学は難しいので
講師による「加筆指導」を見ることで上達も早いです。


 さまざまなモチーフを、木炭や鉛筆でデッサンすることも有効です。
画材を変えることでモチーフの「見方」が変わることもあります。
デッサンの場合は「光」も
「前光」「横光」「逆光」と同じモチーフでも光の当たり方を変えることで明暗の理解が深まります。


日本画の牧野環先生の作品です。
こちらは日本画作品ですが、「明暗」などにデッサンのノウハウが生きています。
(この場合は白黒+色彩なのでデッサンよりも要素が増えて複雑な処理が必要になりますがデッサンが基礎となっています。)


アート倶楽部カルチェラタンは、絵画専門の教室なので調光をモチーフに合わせてしていただくことができます。
「前光」「横光」「逆光」どの光も一日中安定した光でデッサンをしていただけます。


日本画のアトリエは机にモチーフを置いてじっくりデッサンしていただけます。


基礎的なデッサンから本格的な洋画・日本画まで、
初心者から経験者まで、皆さん楽しんで通っています。

講師紹介ページはこちら



公式YouTubeにて日本画講師の宮治綱先生のデッサン制作過程もご覧いただけます。
2分でデッサンの完成まで見ていただけます。



1つの教室の定員が10名までで3時間の受講時間ですので先生とじっくり対話をしながら制作をしていただくことができます。

※「90分間無料デッサン体験」・「アトリエ見学」につきましては
下記の受付までお気軽にお問い合わせください!
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名古屋市池下の絵画教室 アート倶楽部カルチェ・ラタン  
デッサン、水彩画、洋画、日本画、 水墨画
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033  
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)
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