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美術系の通信制大学(美大通信講座)のメリット・デメリットを徹底解説!


こんにちは
アート俱楽部カルチェラタン事務局です。
当館では美術系通信制大学に在学されている方のほか、すでに卒業された方、美術大学を卒業後しばらく美術から離れてしまった、という生徒さんにも多くご利用いただいています。

「そもそも美術の通信制大学があるなんて知らなかった!」
という方もいらっしゃって当然ですので、ご紹介したいと思います。

【美術系の通信大学って?】

社会人になってから、「基礎から美術を学びたい。」「美術を学びなおしたい。」「美術の知識を深めたい。」「本当は美術大学に通いたかった。」と思っている方がたくさんいらっしゃいます。
そこでおすすめなのが通信制大学です。美術が学べるコースを設置している通信制は全国に主に3つあります。
学べる内容やスクーリング環境などは各大学で異なり、一人ひとりに合う通信制大学も違います。

目次
・美術系の通学過程と通信制大学の違い
・美術系通信制大学は主に3校
・目指せる資格
・よくあるQ&A

【美術系の通学過程と通信制大学の違い 】

美術系の通信制大学に通うか迷う理由の一つに「通学過程より質が下がるのでは」ということがあります。
しかし、実際は直接学べるかどうか以外はほとんど変わらないようにカリキュラムを作っている通信制大学ばかりです。

〇通学過程のメリット
・対面だからこその臨場感のある学び
・キャンパス内のアトリエが使いたい放題
・就職サポートが充実
通学の最大のメリットは、直接指導が受けられること。美術系の大学に行きたい人は「できれば直接学びたい」という人も少なくないでしょう。しかし、それが状況的に難しい人もいます。そのための場所が通信制大学です。

■通学過程のデメリット
・働きながら通えない
・学費が高い
・入学試験がある(画塾に通う必要もある)
社会人や家庭のある人、地方の人や通学に負担を感じやすい人は、通学すること自体がデメリットに感じるでしょう。
また、芸術系の通学は施設利用料なども含め、学費が非常に高いです。
受験のために画塾へ通う必要もあるなど、経済的に負担がかかりやすいことがデメリットです。

〇通信制大学のメリット
・学費が安い、入学試験がない
・自宅学習がメイン、授業の質は通学と変わらず高い
・キャンパス内の施設も使用可能
※大学によってはアトリエは通学過程のみの場合も
美術系に限らず、通信制大学は学費が安くて入試もないのが魅力。
特に美術系の場合は入試の難易度が通学過程では大きな課題です。
通信制大学なら、学費も入試も通学過程と比較して心配の必要がありません。
また、本キャンパスの施設も状況によっては使用可能ですので、図書館で参考書籍を探すこともできます。

■通信制大学のデメリット
・自己管理能力や計画力が問われる
・就職サポートは新卒のみの場合も
通信制大学は、スケジュール管理や単位取得のための試験などの管理、スクーリングの申請などもすべて自分で行います。通学過程だと、友人と助け合えることや、教授が知らせてくれる場合もありますが、通信制大学は自ら相談室などに依頼しないとサポートしてもらえません。
また、就職サポートは新卒のみ場合が多く、求人情報は閲覧できても自力で動くしかない場合もあります。

以上のような違いはありますが、美術系の大学に行きたいけれど、経済面に不安のある人や社会人、「できれば在宅で勉強したい」という人には通信制大学がおすすめです。

【美術系通信制大学は主に3校 】

美術系、芸術系の通信制大学で美術を学べるコースをご紹介します。

〇武蔵野美術大学 通信教育課程
本キャンパスは東京都小平市、通信教育課程の本部と週末スクーリング会場の一つ「三鷹ルーム」は東京都武蔵野市にあります。通称「ムサビ」と呼ばれ、日本でもトップクラスの美術大学です。
ムサビは美術系の通信制大学としても力を入れており、2020年4月には学科・コースを再編。現在は生まれ変わった4つのコースでこれまで以上に専門的に学べる環境が整っています。

武蔵野美術大学の美術系コース
<油絵学科>
・絵画表現コース
造形やデッサンの基礎から、絵画表現の知識と技術を4年間でじっくり学びます。特に油彩画を中心に学びながら、絵画の表現に必要な知識を身につけるコースです。
油彩画以外にも古典から現代美術までの様々な素材や表現法などの幅広い知識と経験を得られます。

・日本画表現コース
伝統的な日本画の技法を学ぶコースです。
日本画は東洋文化の流れを汲み、伝統技法を受け継ぎながら日本文化の中で表現を発展させてきました。
描画材を活かした様々な技法で日本画ならではの表現を学ぶコースですが、オリジナルで描きたい技法を編み出していくこともこのコースの特徴。

武蔵野美術大学の絵画表現コースと日本画表現コースは、徐々に課題のサイズが大きくなり、自宅もしくは自身でアトリエなどの作業場を確保する必要があります。また、スクーリングも東京都のみなので関東近郊の人の方が多いといわれています。
これらのコース以外には、「デザイン情報学科:デザイン総合コース」「芸術文化学科:芸術研究コース」があり、美術以外に芸術や建築分野を勉強したい方にもおすすめです。

〇大阪芸術大学 通信教育部
大阪府にある約13万坪のキャンパスがある通信制大学。キャンパスは通信制大学の学生も利用可能です。テキスト学習も充実していますが、大学キャンパスで専門的な学びを対面で得られる「スクーリング」も人気。キャンパス以外にネットでも臨場感のあるオンライン授業を受けられます。

大阪芸術大学の美術系コース
<美術学科>
静物画や風景画のほか、抽象絵画や人物画、デザイン、工芸など幅広い造形を学べるコースです。洋画創作や日本画表現を習得、美術と4年間しっかり向き合える充実したカリキュラムが特徴。画材の使い方や、さまざまな技法を通して「何を描くか」を考えることから始める初心者向けの授業なども展開しています。

〇京都芸術大学 通信教育部
本キャンパスが京都府にある通信制大学。京都芸術大学は、「週末芸大」と「手のひら芸大」の2つがあり、どちらも美術に関するコースが設置されています。
手のひら芸大はeラーニングで学習できますが、週末芸大はスクーリングが必須です。スクーリング会場は2023年度発表の資料によると、京都と東京、さらに遠隔会場と授業によっては地方会場もあります。

京都芸術大学の美術系コース
<週末大:美術学科2コース>
・日本画
写生を大切にする学びで、観察力や画力等をつけていきます。また、自分自身の内的世界を磨いていくこともこのコースの特徴。京都の作家から直接教わることができます。

・洋画
描写を中心とした基礎を学び、ドローキングなどの構成や自分らしい表現法を身につけていきます。豊かな芸術性を磨き、卒業後も描き続けていく力を育成。
このほか、美術学科には陶芸コース、染織コース、写真コースもございます。

<手のひら芸大:3コース>
・芸術学科アートライティングコース
芸術史や芸術理論の基礎を学びます。それらの文化をそのまま反映しつつ、新たな文化を普及伝達する人材を育成。人々に伝わるクリティカルな文章作成を実践的に学ぶコースです。

・デザイン科イラストレーションコース
現役作家・プロクリエイターによる講義で「自分のイラスト」を作り上げ、発信する力を身につけます。「pixiv」運営のピクシブ株式会社と共同開発した教材を使用し、本格的に学べるのも特徴です。
※トライアル授業を公式サイトで体験できます。

・美術科書画コース
書と水墨画を完全オンラインで学べます。初心者でも学びやすいカリキュラムと、一流の書家・水墨画家の直接指導で本格的な学びが得られるコースです。
このほか、芸術教養コースではアートやデザイン、伝統文化、美術史が学べます。

その他
そのほか、「大手前大学」「愛知産業大学」も芸術関連の勉強ができる通信制大学です。

【目指せる資格】

美術を学ぶ以外に、資格を取得したい人も少なくないでしょう。
通信制大学では教員免許状と学芸員や司書が取れる場合が多いです。
各美術系の通信制大学では主に以下の資格を取得できます。

<美術系の通信制大学で取得できる資格>
・中学/高等学校教諭1種免許状(美術)
・高等学校教諭1種免許状(工芸)
・学芸員
・博物館学芸員
・司書

通信制で教職が取れるのは、武蔵野美術大学と大阪芸術大学のみです。
美術系の通信制大学は資格と目指すというより、美術を基礎から応用まで学ぶことがメインとなります。

【よくあるQ&A】

Q. 高校を卒業していない場合、入学できますか?
A. 特修制度のある通信制大学であれば、所定単位を取得して入学審査に合格することで入学できます。ただし、特修制度を活用した大学のみなので、武蔵野美術大学の特修制度を使って大阪芸術大学には入学できません。

Q. 入試はありますか?
A. 2023年現在、美術系の通信制大学で入試制度を設けている大学はありません。すべて書類選考のみです。美術の経験がない方も挑戦しやすい環境が整っていますよ。

Q. 地方や海外在住で学習可能ですか?
A. 基本的には可能ですが、スクーリングの際は各スクーリング会場に行かなければなりません。唯一、「手のひら芸大」だけはスクーリングなしでも卒業できます。

Q. 美術の知識が全くない未経験でもついていけますか?
A. 未経験前提にカリキュラムを組んでいる通信制大学ばかりです。

Q. 画材などは事前購入した方がいいのか?
A. 通信制大学によって異なります。武蔵野美術大学は学習を進める上で、教科書の役割を果たす「学習指導書」を見ながら、必要に応じて徐々に買い揃えていくシステム。京都芸術大学は、電子テキストの授業の場合と、市販の書籍を購入する場合があり、画材に関しても科目に応じて各自で準備することになっています。

Q. 卒業率の高い美術大学が知りたい
A. どの美術系大学も卒業率は非公開です。通信制大学の平均は10~15%という説がありますが、4年間のデータなのかなどは大学によって不明です。
ストレートで卒業したい人は、毎日少しでも学習し続けて、疑問に思ったことは積極的に質問できるといいでしょう!

美術系通信制大学に通いながら、絵画教室に通うメリットとは?!

■学習環境の多様化

1、基礎スキルの強化  
通信制大学では自学自習が中心となりますが、絵画教室では直接指導を受けられるため、デッサンや色彩などの基礎技術をより効果的に習得できます。  
2、実践的な経験  
絵画教室では実際に作品制作を行う機会が多く、通信制での学習を補完する実践的な経験を積むことができます。

■キャリア形成のサポート

1、幅広い人脈形成  
通信制大学では様々な年齢や職業の学生と交流でき、絵画教室では地域の芸術家や同好の士とつながることができます。これにより、将来のキャリアに役立つ人脈を広げられます。  
2、多角的な視点の獲得  
異なる環境で学ぶことで、美術に対する多様な視点や考え方を身につけることができます。

■時間と場所の柔軟性

通信制大学の自由度の高いスケジュールと、地元の絵画教室の定期的な指導を組み合わせることで、自分のペースで効率的に学習を進められます。

■専門性の向上

1、個別指導の機会  
絵画教室では少人数制の指導を受けられることが多く、個々の課題に対して詳細なフィードバックを得やすいです。
2、技術の応用
通信制大学で学んだ理論や技法を、絵画教室での実践を通じてすぐに応用できます。

美術系通信制大学に通いながら、当館、アート倶楽部カルチェ・ラタンで学んでいる方が多数いらっしゃいます。
やはり、自宅でひとりで制作していると分からないことも出てきますよね。
そんな時、直接指導が受けられる環境が近くにあるといいと思いませんか。
美術系の通信制大学には実技課題もあります。その課題についても、アート倶楽部カルチェ・ラタンで制作指導を受けることができます。
分からないことを、すぐに教えてもらえる環境がアート倶楽部カルチェ・ラタンにはあります。
実績のある講師陣、ご自身の都合に合わせて受講できる授業スケジュール、落ち着いてゆったりと制作に向きあえるアトリエがここにあります。

また、美術系の通信制大学を卒業してからも、制作を継続できる場所を求めて通われる生徒さんもいらっしゃいます。
仕事に活したい方、人生を豊かにしたい方、それぞれの目標に合わせた丁寧な指導をアート倶楽部カルチェ・ラタンでは受けることができます。

★実際に、美術系通信制大学に通いながら、アート倶楽部カルチェ・ラタンで学んでいる方々からのお声を頂戴しました。

■通信制美術大学に加えて、アート倶楽部カルチェ・ラタンを利用したいと思ったきっかけはなんですか?

・スクーリング(対面授業)でデッサンの授業を取ったはいいものの、絵を描いたりしたことがなかった為、事前に少しでもデッサンを体験しておきたいと思ったことがきっかけ。
・質問や聞きたいと事をすぐに聞きたいと思った。
・絵画初心者で大学に入学したので、絵を描く上での基礎的な技術を身につけたかったから。

■アート倶楽部カルチェ・ラタンに通ってみて、プラスになったと感じていることは何ですか?

・第一線で活躍されている、経験豊かで指導力の高い先生方から直接指導を受けられること。
・目標を持って楽しく制作に励んでいる他の生徒の方々から刺激を得られること。
・点と点が線で繋がるように、カルチェ・ラタンの講師から教わったことと、通信制大学の授業で学んだことの両方をリンクさせながら学ぶことで、深い学びに繋げられること。
・具体的なテクニックを学ぶことができること、疑問点をすぐに聞くことができること、将来の方向性を相談できること。
・カルチェ・ラタンは小人数制のため、先生に質問がしやすく、実践的なアドバイスを受けられること。経験豊かな他の生徒さんからも色々な意見を聞く事ができる。

☆Aさんの回答



Q1 通信制美術大学に加えて、絵画教室を利用したいと思ったきっかけは何ですか?
スクーリング(対面授業)でデッサンの授業を取ったはいいものの、絵を描いたり、デッサンしたりした事がなく不安があったので、事前に少しでもデッサンを体験しておきたいと思った事がきっかけです。

Q2 当館に通ってみて、プラスになったと感じていることは何ですか?
絵を描くことと、大学で学んだこととの繋がりを感じることが多くあります。カルチェ・ラタンの講師から教わったことが、あの時の授業で学んだこととつながるのか!?といった発見が多く、点と点が線でつながり、より深い学びへとつながっています。

Q3 通信制美術大学の課題作品の指導を受けて「よかった」と思う点は何ですか?
様々な課題に挑戦できること、その分野での専門家である講師から丁寧な添削をいただけること、基礎からしっかり学ぶので何をするにも応用がきくようになること、大学で出会う多彩な友人たちと協力しながら、ひとつの課題を作り上げる体験などを通して、世界を見る目(視点)が変わった・増えたことがよかったと思う点です。

☆Bさんの回答



Q1 通信制美術大学に加えて、絵画教室を利用したいと思ったきっかけは何ですか?
初心者で大学に入学したので、絵画と日本画の基礎を学びたかったから。

Q2 当館に通ってみて、プラスになったと感じていることは何ですか?
第一線で活躍されている、経験豊かで指導力の高い先生方から指導をうけられること。また、目標を持って楽しく制作に励んでいる生徒の方々から、刺激を得られること。

Q3 通信制美術大学の課題作品の指導を受けて「よかった」と思う点は何ですか?
大学の教科書や学習指導書を読んだだけでは分かりづらい、実践的な学びを得られること。

☆Cさんの回答



Q1 通信制美術大学に加えて、絵画教室を利用したいと思ったきっかけは何ですか?  
実技試験を受けて入学するわけではないので、絵を描く上で基礎的な技術を身につけたかった。

Q2 当館に通ってみて、プラスになったと感じていることは何ですか?  
小人数の為、先生に質問がしやすく、また実践的なアドバイスが受けられる。経験豊かな他の生徒さんからも色々な意見を聞くことができる。

Q3 通信制美術大学の課題作品の指導を受けて「よかった」と思う点は何ですか?
通信制なので、自宅で一人で制作していて、相談する人がいれば精神的に楽であり、取り組みやすい点。

☆Dさんの回答



Q1 通信制美術大学に加えて、絵画教室を利用したいと思ったきっかけは何ですか?  
ひと通りの課題が終わったこと、疑問や聞きたい事が2~3カ月に1回などすぐに聞ける環境ではなかった事。

Q2 当館に通ってみて、プラスになったと感じていることは何ですか?  
具体的なテクニックが学べること。すぐに疑問をぶつける事ができること。将来の方向性も相談できること。

Q3 通信制美術大学の課題作品の指導を受けて「よかった」と思う点は何ですか?  
洋画や水彩などの経験があっても、日本画を始めるときはじっくり基礎を学ぶことができた。(ビデオでやり方・道具などの指導もあったことが、基礎作りでできた。)

以上のように、美術系の通信制大学と絵画教室を併用することで、より総合的かつ効果的な美術教育を受けることができます。特に美術初心者の場合、この組み合わせは基礎から応用まで幅広く学べる良い選択肢となるかと思います。
経験豊富で実績のある講師による指導、絵画とじっくりと丁寧に向き合える環境をアート倶楽部カルチェ・ラタンではご提供しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度ご来館ください。

★見学や無料体験を随時受付しております。
ご興味のある方は、ぜひアート倶楽部カルチェ・ラタンまでお問合せください。


絵画教室 アート倶楽部カルチェ・ラタンのホームページはこちらからリンクしています。

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名古屋市池下の絵画教室 アート倶楽部カルチェ・ラタン  
デッサン、水彩画、洋画、日本画、ボタニカルアート(植物画)、 水墨画
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